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丸山墓地公園 大分市営納骨堂 設計コンセプト

March 31, 2014

大分市営納骨堂 設計入札で取った仕事です。

 

官公庁の設計受注は、ほとんど設計コンペで勝ち取ってきました。

 

設計入札の物件は、設計料の叩き合いになるので、ほとんど辞退しています。

 

しかし、納骨堂の設計指名に入ったときに、この仕事は採算抜きでやりたいと思いました。

 

 

 

というのは、私のイメージの中に、学生時代に見た菊竹清訓の「徳雲寺納骨堂」の強烈なイメージが焼き付けられていたからです。

 

水面に浮かぶコンクリートの床 その床からさらに浮かび上がる宙に漂う壁 そこだけ重力が無くなったような空間は、学生の私に強烈なカウンターパンチを与えました。

 

そして、一度は納骨堂を設計してみたいと考えていました。

 

設計は「仕事」ですから、それで金を稼がなければなりません。しかし、それ以上に大切にしなければならないものもあるのです。

 

その結果、私の事務所は万年赤字事務所になってしまいましたが。

 

古代より、日本や中国では八角形は特別な意味を持っていました。

 

 八という数字は、中国では古くより非常に重大な意味をもっており、紀元前十世紀ごろまとめられた易経における八卦に関係していて、宇宙のすべては、陰と陽を八卦で組み合わせることによって生まれるとされています。

 

 

わが国最初の書物「古事記」、また「日本書紀」には、八へのこだわりが多く見られます。大八島、八尋殿、八咫烏、八十建,八衢、八重雲・・・、三種の神器は、八咫鏡・八十握剣、八坂瓊勾玉と、鏡、剣、玉にみな八の形容詞を冠らせています。八は多大の意の日本における聖数であり、呪力のある数といえるのです。 

 

7世紀後半から8世紀はじめに造られた天皇陵は、八角形をした八角古墳であるといわれ、天智天皇陵、天武・持統天皇合葬陵、文武天皇陵など重要な古墳の多くは、いずれも八角形をしています。また、伊勢の神宮の御神体である鏡は、八稜鏡(八咫鏡)ともいわれ、この八稜鏡の「八」と、八角古墳の「八」とは単なる数字の一致に止まるものでなく、思想的に密接な関連があるとされています。 

 

 中国では古くより、八角形の宗教哲学というべきものが成立し、それは天上の神(上帝)の儀式と、自然哲学、天文暦学、気象学が関連づけられた宇宙論でもありました。中国の古代では上帝(太一神)の祭は八角形の壇の上でなされるが、それは全宇宙を八角形として捉える宇宙論の哲学があったからでしょう。 

 

それが日本にも祭祀儀礼として取り入れられ、宇宙の最高神の祭を行っている天子が天皇であったため「八」が多いのです。奈良法隆寺夢殿、京都吉田神社大元宮、日光東照宮奥の院も八角堂です。 

 

 現代の御即位の大礼の際には、天皇は八角形の「高御座」に入られ、皇后は八角形の「御帳台」に入られ式が行われます。 

 

八角形は、東西南北とその中間の合わせて八方向を表現しています。それは宇宙のかたちとして、古代の中国やわが国では非常に重要な意味を持っていました。宇宙には八極や八柱があるといわれ、八角形、八方は八方向に広がる宇宙空間全体を表すことばでもあるのです。

 

(寒川神社 数の神秘八 より) 

 

 

 

私は、日本人の多くがそうであるように、宗教から一歩引いた立ち位置で人生を送っています。

 

納骨堂を考えるときに、どうしても「宗教」という言葉が引っかかってきますが、公共の納骨堂としては、仏教であれキリスト教であれ、あらゆる人々を受け入れなければなりません。

 

そのような中で、宗教色を薄め、尊厳ある宇宙観を表すために、日本古来の「八角形」をコンセプトにしました。

 

しかし、「夢殿」のような八角形は使用勝手が悪く、デザインの切れ味も無くなります。

 

できれば、コンクリートの塊の角はピン角で行きたい。

 

今回の計画では、コンクリートの四角い箱を墓地内に設置し、周囲の地面に接する部分を削り取ることで、八角形の建物が地面に接することが基本形となっています。 

 

そして、中央に開けられた中庭に向かって開口を設け、閉じられた空間の中での宇宙観を表します。

 

削り取られた4隅は開口とし、「気」の出入り口とします。

 

コンクリートの直方体に切れ込んで行く曲面の壁は、陰陽太極図の曲面を平面的に取り入れた形態です。

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