

機上の1級建築士試験
講習会の講師を終え、暑い沖縄を後に機上の人となった私。 満席の福岡行の便は、手荷物が収納しきれず、客室乗務員が右往左往の奮闘をしています。 明日沖縄を襲うであろう台風12号を避けて、今日のうちに移動しておこうと、多くの人が今日の夕方の便に乗り込んできます。 座席に落ち着いた私は、イヤホンから流れるDream Come Trueの「未来予想図」を聞きながら目をつぶります。 吉田美和の声が体に染みわたります。 「すみません」 目をあけると、髪の長い女の子が私の横に立っていました。隣の席に座るようです。化粧っ気も無く、作業着風のズボンを履いている可愛い女の子です・・・・。 飛行機は収まりきれない手荷物を何とか詰め込み、福岡空港へ向けて飛び立ちました。 飛行機が上空に行くと、隣に座った女の子は早速テーブルを出し、何やら勉強を始めました。 横からちらっと覗くと、一級建築士の試験問題をやっています。 「そうか、あさっての日曜日は一級建築士の学科試験の日だったな」とふと思い出しました。 「一級建築士の試験を受けるんですか?」声をかけると。 「はい、今日は福岡の