

丸山墓地公園 大分市営納骨堂 設計コンセプト
大分市営納骨堂 設計入札で取った仕事です。 官公庁の設計受注は、ほとんど設計コンペで勝ち取ってきました。 設計入札の物件は、設計料の叩き合いになるので、ほとんど辞退しています。 しかし、納骨堂の設計指名に入ったときに、この仕事は採算抜きでやりたいと思いました。 というのは、私のイメージの中に、学生時代に見た菊竹清訓の「徳雲寺納骨堂」の強烈なイメージが焼き付けられていたからです。 水面に浮かぶコンクリートの床 その床からさらに浮かび上がる宙に漂う壁 そこだけ重力が無くなったような空間は、学生の私に強烈なカウンターパンチを与えました。 そして、一度は納骨堂を設計してみたいと考えていました。 設計は「仕事」ですから、それで金を稼がなければなりません。しかし、それ以上に大切にしなければならないものもあるのです。 その結果、私の事務所は万年赤字事務所になってしまいましたが。 古代より、日本や中国では八角形は特別な意味を持っていました。 八という数字は、中国では古くより非常に重大な意味をもっており、紀元前十世紀ごろまとめられた易経における八卦に関係していて、